中学校の教壇に立つ:初年度の興奮と洗礼

教師

教師を目指すきっかけの話はこちらから。

配属校決定

大学を卒業する直前に自治体から1通の封筒が届きました。
そこには、私がこれから勤務する市町村の名前が書いてありました。

決して楽な市町村とは言えず、むしろ大変な地域でした。

その封筒を見て
「うわぁ、嫌だな」
と思ってしまいました。

来たる、4月1日。
親元から離れ一人暮らしを始めました。

配属校は4月1日に教育委員会から発表されます。
私はこれまたしんどい学校に配属されてしまいました。

しかも初任者は私だけ。他の先生方は全員経験者です。
どうすればいいんだ…と悩みながら足取り重く中学校へ向かいました。

インターホンを鳴らし
「初任者のKanadeです。よろしくお願いします」
と伝えると職員室まで来て!と言われました。

ここで「職員室ってどこですか?」と聞ければよかったのですが、
緊張して聞けず、職員室に行くまでに10分くらいかかってしまいました(笑)

校長と面談があり、1年生の担任を任せたいという旨を聞きました。

「ここから私の教師生活がスタートするんだ」

ととても張り切っていました。

次に学年主任との面談です。

「うちの学年の教師のモットーは頑張らないことを頑張る学年にしたい」

そう伝えられ、この人は何を言っているんだ?と正直感じてしまいましたが、笑って誤魔化しました。
(今ではその意味がよくわかりますし、それが私のモットーでもあります)


初めての学年会議

私が会議室に行くと、既に会議が始まっていました。
すると、年配の先生から

「えらい、若いのが来たなぁ」

と聞こえる声でヒソヒソ話しているのが聞こえました。

正直気持ちの良いものではありませんでした。

自己紹介を終え、会議が進みます。

学校には校務分掌というものがあり(生徒指導など)4月の学年会議で決定します。
しかし、私が来た時には、校務分掌が決定していたのです。

「Kanadeさんは体育委員と小学校対応ね。あとあなたが持つクラスはこれだから」

と全て決められていました。

私は国語科です。体育なんて教えることができません。
しかも、体育委員は運動会の学年練習や学年種目を引っ張っていかなければなりません。

私、初任者ですよ?運動会の雰囲気も知らなければ、流れもわかりません。
でも正直、舐められたくありませんでした。

「わかりました、やります」

やってやる。Kanadeが担当で良かったと言わせてやる。
その思いしかなかったです。(運動会の話はまた後日)

もちろんクラスも大変なクラスでした☆
課題のある生徒が多く、女子も小学校から要注意とされている子しかいなかったです(笑)

初任者の洗礼を浴びた初めての学年会議でした。

入学式

バタバタと新学期の準備が進み、入学式の日が来ました。
私の初めてのクラス。私の教室。私の学年。とても楽しみでした。
大人がどれだけ雰囲気が悪くても、生徒と関係を良くしようと思っていました。

校長から担任発表があり、保護者の前で一礼します。
正直足が震えました(笑)

クラスに戻り、学級開きです。
保護者も教室に来ます。

私はクラスで宣言しました。

「全員がこのクラスで良かったと3月に言って終わるようにしたい。
 そのためには保護者の協力も必要です。よろしくお願いします」

学級開きの後、何人かの保護者に囲まれて、
「先生何歳?新卒?」
などと聞かれ
「隣の先生の方が良かったわ」
といきなり言われました。

失礼な人だと思いながら
「伸びしろしかないですから。任せてください」
と笑いながら伝えました。

ちなみにこの保護者とは3年間のお付き合いになります(笑)

その後…

運動会や学年の様子(大変だったこと)はまた記事として書きます。
正直1年目の環境はしんどかったですし、必死でした。
しかし、この1年が私を強くしたと思っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

プロフィール
記事作成者
kanade

学生時代にモデル経験あります。
中学生の時からの夢を叶え新卒で中学校教員へ。

6年間中学校で勤務した後、IT業界へ転職成功。

教師の転職、教師の実情について発信します。

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